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​円形脱毛症

☆病因: ストレスが原因とよく言われますが、最近では成長期の毛の周囲にリンパ球が浸潤して攻撃をうけてしまい、抜けてしまう自己免疫疾患といわれています。
   また遺伝性もあり、10~30%でアトピー性皮膚炎のある方に多いです。

☆合併症: 橋本病などの甲状腺疾患、全身性エリテマトーデスなどの膠原病に合併することもあり、脱毛が多発している方や治りが悪い方は採血検査を行っております。

☆経過:1カ所の脱毛であれば数か月で自然に治ることもあります。多発する方は継続治療が必要な方も多いです。

 

☆治療:
①一番簡単なものは外用治療です。ステロイド剤や血流をよくする外用剤を1日2回、外用していただきます。
 
②外用で改善に乏しい方は週1~2回の通院治療が必要となりますが、エキシマライトによる紫外線療法の併用も行っております。
 有害な波長を取り除いた紫外線を照射し、過剰に働いているリンパ球をおさえていく治療法です。
 保険適応があり、1回1,100円(3割負担の方)かかります。
 
③その他、頭皮への注射となりますが、外用していたステロイドを月1回、注射する治療法もあります。副作用は皮膚の陥凹などがありますが、中止により軽快していきます。
 
④上記などで改善が乏しい方には自費診療となりますが、SADBEによる局所免疫療法も実施しています。1回2,750円です。
難治生の円形脱毛症に有効な治療法で、日本皮膚科学会でも推奨されている治療法です。
SADBE という試薬を頭皮に塗り、毛を攻撃していた細胞たちに皮膚へ目をむかせ、頭皮に軽いかぶれを作りながら、髪の毛を守る治療法です。
初回に2%のSADBE を頭皮に塗布し、1〜2週間毎に濃度の薄いSADBE を塗布していき、2、3日、頭皮が痒い状態を維持していきます。
軽快してくれば、月に1回の塗布をしばらく続けていきます。

時にカブレの反応が強くおこり、顔や目の上が腫れたり、全身に痒みの出る方がいらっしゃいます。
またいくら濃度を濃くしてもカブレの反応が起きない方には使用できません。
☆洗髪は塗布後12~24時間あけて行う必要があります。

 ⑤半年以上経過し、脱毛の面積が頭部の50%を超えている方にはJAK阻害薬の内服も行われています。炎症の原因となる物質の伝達を阻害する内服薬です。
 12歳から内服が可能なリットフーロと15歳から内服が可能なオルミエントの2種類があります。
 こちらは定期的な採血、胸部レントゲン撮影が必要となりますので、当院では今のところ紹介状を持参していただいた方へ、継続処方のみ対応可能となっております。
 
⑥重症な方は他院ご紹介となりますが、ステロイドの点滴による治療も行われることがあります。

「ヘアケア製品のお取り扱い」
髪を健康に保つ機能を持ったペプチド(アミノ酸が結合したもの)が毛母細胞を活性化させ、抜け毛を減らしたり、髪の毛を元気に保ってくれます。
男性も女性も使用可能です。
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※料金については自費料金表でご確認ください。

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